イタリア移住の目的は人それぞれです。イタリア語、アートや音楽を学びに来る人、派遣社員として来る人、結婚して来る人。イタリア渡航にはいろんな夢や希望でいっぱいです。しかし、外国へ旅行し、滞在するにはさまざまな手続きを行う必要があります。
この記事ではイタリア渡航前に必ずやるべきことを紹介します。
1.ビザの必要性
まず気になる点は渡航の際にビザが必要であるのか、それともパスポートのみで入国できるのかを確認すべきです。
例えば、シェンゲン圏での滞在期間が90日以内であり、渡航目的が就学・観光である場合にはパスポートのみで入国が可能です。しかし、滞在期間が90日以上である場合どのような目的であってもビザを申請しなければなりません。
イタリアビザの申請期間は約2~3週間とされていますが、ビザを申請するために必要となる書類収集には時間がかかってしまうケースが多いです。
理想としてはイタリア入国前の約半年にはビザの必要性に関して調べて置くことです。
2.入国後の手続き
イタリアに移住するには入国後に滞在許可証を必ず申請しなければなりません。滞在許可証の申請はイタリア入国後8日以内に行う手続きであり、提出書類などは取得したビザの種類、また申請先(自治体)により異なります。つまり、入国後にどのような書類を提出しなければならないのか、なども事前にチェックしなければなりません。
しかし、Googleなどで検索してみても、イタリア入国後に行う手続きの詳細・書類リストなどの情報を日本語で見つけるは難しいです。また、自身の経験をブログ記事にしている人もいますが、これらはあくまで参考程度に捉えた方が良いです。なぜなら、イタリアのイミグレーション手続きは、各自治体(Comune)により必要要件・審査期間などは異なるからです。
例えば、ナポリに住む予定の人がフィレンツェでの手続きに関するブログ記事を読んだとしても、あまり正確な情報を得たとは言えませんね。
さらに、同じ自治体でも審査官の判断により追加書類が求められるケースもあるため、イタリアのイミグレーション手続きには不安要素がいろいろとあります。
少々難しいとは思いますが、一番良い方法は手続きを行う自治体(Comune)、県庁(Prefettura)または警察署(Questura)のサイトで必要書類リストを確認することです。小さな自治体の場合にはこれらの詳細が載っていない場合もあります。
3 イタリア語は学ぶべき?
イタリアへ来る多くの日本人はイタリア語を渡航前に学ばないケースが多いです。多くのヨーロッパ諸国ではその国の言語を話せなくても「英語で何とかなる」ということもあります。
しかし、イタリアではそんなことはありません!もちろん、英語を話すイタリア人もいますが、手続き・契約などを交わす際には主にイタリア語がベースとなります。
したがって、イタリア渡航前にできるだけイタリア語を勉強することはとても重要です。
4. ネットで家探し
イタリア渡航の前にはネットで家を探すことも重要です
イタリアで生活するにはアパートを契約しなければなりません。ミラノ・ローマ・フィレンツェ・ボローニャなどの人気の都市では入居募集が出てから数日~数週間以内に入居者が決まってしまうことが殆どです。また、少々悲しいですが、イタリア人と比べて外国人はアパートを見つけにくい傾向があるようです。
日本にいる時点(イタリア渡航前)でアパートの予約はコスト的に考えてとても難しいですが、入国後、良い物件を見つけたら直ぐに契約に持ち込められるよう、各賃貸サイトを確認し、その地域の相場、間取りなどを把握しておくことが理想です。
5.携帯電話会社をチェック
入国後にはイタリアの携帯番号を入手すべきです。入国後、出来るだけ早く携帯番号を入手するために、事前に各携帯電話会社のサイトでプランをチェックしましょう!毎月5ユーロの格安プランも多いため、イタリア生活の固定費を抑えるためにも事前に確認しましょう。
イタリアでは以下の携帯会社がメインです。(ご参考までに)
- Vodafone: https://www.vodafone.it/portal/Privati
- Wind3: https://www.windtre.it/
- TIM: https://www.tim.it/
- Fastweb: https://www.fastweb.it/
- Iliad: https://www.iliad.it/
- その他
ちなみに、私は毎月6ユーロで15GB+通話1000分のプランでWind(現Wind3)と契約しています。
まとめ
各地の絶景や文化と歴史が入り混じった町並みが美しいイタリア、 数々の映画の舞台となったイタリアへの長期滞在にわくわくし、観光場所などをチェックすることも良いですが、実際にイタリアでの生活は根が真面目な日本人にとっては結構厳しいです。直ぐに馴染める人もいますが、大半は思ってた以上のカルチャーショックに戸惑ってしまいます。
したがって、イタリア生活の下準備を渡航前から行うことをおすすめします。