【イタリアのおしゃれな教会で結婚!】~女性だったら誰でも憧れますよね!でも、じつはイタリアでの教会婚は結構大変なんで、必要要件をすべてクリアしていないと教会婚はできないんです。
この記事ではイタリア人と日本人がイタリアで国際結婚する際に行う手続きの流れ、必要書類の詳細をご紹介します。「結婚」は人生でとても重要な決断です。特に国際結婚となりますと、いろいろと不安なことで頭がいっぱいかと思います(じっさい私もそうでした)。
しかし、そんな不安を少しでもなくすためにも、イタリアでの結婚手続きを事前に確認し、余裕をもって準備しましょう!
この記事ではイタリアでの教会婚をご紹介します。市役所での結婚(民事婚または市民婚)の場合、手続き・必要書類が異なるのでご注意ください。
イタリア民事婚(市民婚)の詳細(必要書類・要件・手続きの流れなど)はこちら⬇️⬇️
1.イタリア式の教会婚とは?
教会婚のイタリア語での正式名はMatrimonio Religioso (マトリモーニオ・レリジョーゾ)と言います。直訳すると宗教上の結婚という意味です。
さらに詳しく言うと、イタリアでの教会婚(Matrimonio Religioso )はカトリック教会の結婚となります。つまり、教会婚方式での結婚はカトリック教徒のみが選択できるイタリアの伝統的な結婚式です。
2.イタリア教会婚の難点!必須要件について
上記の説明の通り、カトリック教徒のみが教会で結婚できることとなります。つまり、結婚する二人のどちらかがカトリック教徒でない時点で自動的に民事婚(市民婚)の選択をせざるを得ない状況となります。
しかし、カトリック教徒なら誰でも教会婚を上げれるというわけではありません。
イタリアでの教会婚をするにはもうひとつの要件を満たさなければスタート地点に立てません。
このもう一つの要件とは、結婚する二人がカトリック教徒の3つの儀式(下記)を既に終えていることです。
- Battesimo (洗礼)
- Comunione (聖餐)
- Cresima (堅信)
3.主な必要書類
イタリアで教会婚をするには以下の書類が必要となります。
イタリア人パートナーの必要書類・情報
- Carta di Identità(イタリアIDカード)
- 住所・Codice Fiscale(納税者番号)など
日本人パートナーの必要書類・情報
- パスポート
- 出生証明書(CERTIFICATO DI NASCITA)
さらに、イタリア人パートナーと日本人パートナーの以下の証明書が必要となります。
- Battesimo (洗礼)、(*Comunione(聖餐))とCresima(堅信)の証明書
(通常はBattesimoとCresimaのみの証明書で十分です) - Certificato di stato libero ecclesiastico (教会上での未婚証明書)
- Attestato di partecipazione al corso prematrimoniale (教会での婚前コースへの参加証明書)
4.イタリア教会婚の手続きの流れ
イタリアで教会婚方式で結婚する際の流れを紹介します。
4.1 教会の選択
まずは、どの教会で結婚するのかを選択しなければなりません。既に、通っている教会があれば選択は簡単ですが、そうでない場合はどうでしょう?このような場合にはまずは教会・チャペルなどを2~3チェックし、その教会の牧師の方などに直接話しかけてみることをお勧めします。
4.2 牧師に自己紹介&挙式のスケジュール確認
結婚したい教会・チャペルを見つけたら、次はその教会の牧師さんに自己紹介し「この教会で結婚したい」意思を告げましょう。きっと喜んで手続きの流れややるべきことについて話してくれる思います。
また、牧師さんが不在の場合には教会の事務を担当している方に情報を聞くこともできます。ですが、牧師さんへのご挨拶は重要ですので、この点は忘れずに!
民事婚と比べ、教会婚はスケジュールを組むのが難しいため、できるだけ早くスケジュール確認をしましょう。
4.3 婚前コース
教会の選択、牧師さんへの自己紹介を終えたら、まずは婚前コースに参加しなければなりません。
婚前コースはイタリア語で Corso prematrimoniale (コルソ・プレマトリモ二アーレ) と言います。
イタリアの婚前コース(Corso prematrimoniale)は数週間から3カ月掛かるものもあります。婚前コースの期間は教会によりますので、直接担当者に聞きましょう。(通常は1~2時間ほど、週1回のペースで約10週間ほど掛かるケースが多いです)
4.4 デコレーションなど、挙式に関する詳細確認
式を挙げる数カ月前にはどのようなデコレーションなどを希望しているかを牧師さんまたは教会の担当者と話し合いましょう。教会では厳しいルールもありますので、それらに違反しないよう気を付けましょう。
4.5 結婚の公示
イタリアの教会婚方式でもも民事婚と同様に結婚の公示を市役所(コムーネ)を通して行わなければなりません。
4.5 首席司祭に必要書類の提出
首席司祭はイタリア語でVicariato(ヴィカリアート)と言います。
市役所(コムーネ)を通しての結婚の公示などを終えた際に、すべての必要書類をひとつの封筒にまとめて提出します。
首席司祭(Vicariato)により許可を得たら、教会のNulla Ostaが発給されます。
Nulla Ostaを受け取ったら手続き上の準備は完了です!
5.教会婚(Matrimonio religioso) のメリット
教会婚のメリットとして以下の点が上げられます。
- 由緒ある教会での結婚:歴史のある教会で式を挙げることは、個人的にも特別な経験だと思います。
- カトリック教徒にとって教会で結婚を挙げることはとても重要なことです。
- また、当事者(新郎・新婦)にとってというよりかは、当事者のご両親にとって重要なケースもイタリアでは多いです。
6. 教会婚(Matrimonio religioso) のデメリット
教会婚のデメリットとして以下の点が上げられます。
- カトリック教徒でなければ教会婚(Matrimonio Religioso)は行えない
- 準備期間が民事婚(Matrimonio Civile)と比べ長い
- 婚前コースを受けなければならない(常に忙しい社会人にとってはちょっと大変ですね、、)
- 結婚式のスケジュールを確保するのが大変 (最低でも数カ月、場合によっては2年程待った人もいます)
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