イタリア政府による外国人向けの給付型(返済不要)の奨学金プログラムに関する詳細が発表されました。
なお、応募の締め切りは2022年6月9日ですので、気になる方はお早めの準備・申請をおすすめします!
1.対象者
既に以下のコース(修士課程・博士課程など)を受講しているイタリア国外に住む外国人(イタリア国外在住の日本人も含まれます)
2.対象コース
- 修士課程
- 博士課程
- 研究(リサーチ)
- 芸術・音楽・ダンスコース(Higher Education in Arts, Music and Dance制度)
- イタリア語・イタリア文化に関するコース
3.期間
- 修士課程の場合:6カ月または9カ月
- 博士課程の場合:6カ月または9カ月
- 研究(リサーチ)の場合:6カ月または9カ月
- 芸術・音楽・ダンスコース(Higher Education in Arts, Music and Dance制度)の場合:6カ月または9カ月
- イタリア語・イタリア文化に関するコースの場合:3カ月
なお、各コースへの参加は2022年11月1日から2023年10月31日までとなります。
4.申請方法
申請手続きは全てオンラインで行います。
リンクはこちらです:https://studyinitaly.esteri.it/en/home_borse
5.必要要件
必要要件は参加されるコースによりことなります。各ケースに該当するコースの要件の詳細はこちらのリンクから確認できます。https://studyinitaly.esteri.it/en/call-for-procedure
このリンクでは奨学金プログラムの詳細が記載されていますので、必ずチェックしましょう!
また、基本的な必要要件は以下のものがあります。
年齢
- 修士課程の場合:28歳
- 博士課程の場合:30歳
- 研究(リサーチ)の場合:40歳
- 芸術・音楽・ダンスコース(Higher Education in Arts, Music and Dance制度)の場合:28歳
- イタリア語・イタリア文化に関するコースの場合:28歳
言語レベル
修士課程、博士課程、芸術・音楽ダンスコースの場合:
イタリアで受講するコースがイタリア語ベースとなる場合、イタリア語のB2レベル以上が必要。また、受講するコースが英語ベースとなる場合、英語のB2レベル以上が必要となります。
イタリア語・イタリア文化に関するコースへ参加する場合:
イタリア語のA2レベル以上が求められます。
研究(リサーチ)にはイタリア語・英語能力は求められません。
6.奨学金の内容
修士課程、博士課程、芸術・音楽ダンスコースの場合・研究の場合:
- 受講するコースの学費・税金などの免除
(しかし、州レベルの税金は免除されない) - 留学期間中、毎月900ユーロの支給。この支給は3カ月に1回のペースで給付奨学金の支給を受ける奨学生の口座へ振り込められます。
- 医療保険付き
イタリア語・イタリア文化に関するコースへ参加する場合:
- 留学期間中、毎月900ユーロの支給。イタリアでのコースへの入学から3カ月後に給付奨学金の支給を受ける奨学生の口座へ振り込められます。
- 医療保険付き
7.最後に
イタリアのみならず、ヨーロッパへ留学する際の奨学金プログラムはいろいろあります。私もスペイン、イギリスとイタリアでは奨学金プログラムで大学・大学院を受講したこともあり、奨学金プログラムにはちょっと詳しいと思いますが、今回紹介しました奨学金制度はそれほど悪くはありません。(最も良いプログラムでもないです。)
例えば、修士課程では最高で約1200ユーロ、博士課程では最高で約1800ユーロの奨学金の支給で留学期間は最長で2年・3年間サポートされることもあります。
しかし2020年以降はコロナにより、ヨーロッパ(特にイタリア)では未だ経済は安定していない中での奨学金プログラムであることと、イタリア政府または大学による奨学金の殆どが500ユーロ~1000ユーロであることが多いことも考えると、応募してみる価値はあると思います。