- イタリア留学を検討している人
- イタリア留学のために下調べをしている人
- 既に留学中の人
1.イタリア留学を決意!どうしてイタリアを選んだのか?
私は2013年中半にイタリアに留学しました。目的はボローニャ大学大学院の博士課程に通うためでした。ちなみに、留学期間は最初から3~4年を予定しており、通常と比べ結構長い期間、がっつり勉強するつもりでした!
じつは、私の場合、イタリアに行きたくて来たのではなく、ただ単に希望していた博士課程がイタリアのボローニャ大学にあったため自然にイタリア留学する流れできました。
2010年には一度観光でローマとベネチアに行ったことがあったのですが、当時は特別「イタリアが好き」ということはなく、将来イタリアに移住するとは夢にも思っていませんでした。
つまり、私はイタリアのことはほぼ全く知らず、単に勉強・研究するためにイタリア留学を決意したのでした、、、。
2.イタリア留学の準備~まずはビザなどのイミグレーション手続き
イタリア留学を決意し、大学とも話が進む中、イタリア渡航の際に避けて通れない問題、それは就学ビザ(学生ビザ)の申請です。
基本的に、大学・大学院のコースを受講する際にイタリアの就学ビザの取得はそれほど難しくないです。ビザの申請で私が提出した書類は:パスポート、大学コースの説明書、大学からの招待状、等価証明書、戸籍謄本、住民票、証明写真(背景は白)、留学資金の証明、住居に関する書類、滞在の全期間をカバーする医療保険と申請フォームDでした。
2.1 比較的に入手しやすい書類
- パスポート
- 大学コースの説明書
- 戸籍謄本
- 住民票
- 証明写真(背景は白)
イタリア就学ビザを申請する際にパスポートの有効期限が3~4カ月の場合、事前にパスポートを更新しましょう!留学先がミラノまたはローマである場合、領事館・大使館などがあるため、パスポートを更新しやすいですが、その他の都市となると、パスポート更新の為だけにミラノまたはローマまで行かなければなりませんのでいろいろと面倒です。
また、戸籍謄本と住民票はできるだけ最新のものを提出した方が良いです。
なお、大学コースの説明書に関しては私は自身が受講する博士課程コースのサイトのメインページをプリントアウトし提出しました。
2.2 ちょっと入手しにくい書類
- 大学からの招待状
- 留学資金の証明
- 申請フォームD
大学からの招待状は必ず原本を送ってもらいましょう。(コピーでは受理されないこともあります)
留学資金の証明に関しては私は奨学金を貰うこととなっていたため、それを証明する書類を大学に作成してもらい、それを提出しました。(この書類も原本を提出しました)奨学金がない場合などには、申請者または申請者のご両親の銀行口座の残高証明書を提出することも可能。
申請フォームDに関してはイタリア大使館または領事館のサイトからダウンロードできます。サイトはこちら:https://consosaka.esteri.it/Consolato_Osaka/resource/doc/2016/07/formulario-d-ing-gia_18_maggio_2016_2.pdf
申請フォームはダウンロードしプリントアウトするだけで入手できますが、いろいろと記入しなければいけないため、事前にチェックし、知らない点は大学に問い合わせましょう。
2.3 入手が比較的に難しい書類
上記の説明の通り、イタリアの就学ビザは基本的に取得しやすいビザなので、入手難易度が高い書類などは基本的にはありませんが、他の書類と比べ、取得までに少々時間が掛かるものなどもあるので、それらをここで紹介します。
- 等価証明書
- 住居に関する書類
- 全期間をカバーする医療保険
等価証明書は大学が必要とする際にのみ必要となる書類です。しかし、私が知る限り、殆どの修士・博士コースには等価証明書を提出しなければなりません。この書類は取得までに数カ月掛かるケースが多いため、イタリア留学が決まった際には必ず留学先にこの書類が必要となるかについて確認しましょう。ちなみに等価証明書はイタリア語でDichiarazione di Valore (ディキィアラツィオーネ・ディ・ヴァローレ)と言います。
住居に関する書類についてはちょっと大変かもしれません、、。主にアパートメントの契約書または大学の寮の予約証明書などを提出しなければなりません。そもそも、イタリアに行ってもいないのにアパートメントを契約することはほぼ無理です。大学の寮に入れれば基本的に問題はなですが、寮に入らないまたは入れない場合はどうでしょう?
この点に関しては私は大学に「パンダ🐼(私)がイタリアで住居を確保することを保証する」という内容のレターを用意してもらいました。
幸い、当時はこれだけを提出して学生ビザを取得しましたが、今思うとちょっと弱いんじゃないかなぁと思います。この書類の他、最低30日間のホテルの予約証明書も提出することが望ましいです。
全期間をカバーする医療保険に関してですが、私は大学に用意してもらいました。他の留学生と話していると、殆どが個人で医療保険を選択し加入しているようです。医療保険に関しては、ネットや旅行代理店などでリサーチして自分に合ったパッケージに加入すべきです。
しかし、実際には良い医療保険はコストもすごく掛かるので、長期留学の場合、ビザ申請の際には最低限のみをカバーする医療保険に加入し、イタリア入国後にはSSN(イタリアのナショナル医療保険)に加入することでコストを抑えることもできます。でも、短期間の留学となると、SSNに登録できるまで留学期間が終わってしまうため、短期間(1年以内)の留学の場合にはちゃんとした医療保険を選択した方が良いです。
3. さっそくイタリアの学生ビザを申請しよう!
上記の書類が揃ったら次はビザの申請です。
3.1 ビザのアポイントメントを予約
まずはイタリア領事館(大阪)または大使館(東京)に問い合わせましょう。
- イタリア大使館のリンクはこちら:https://ambtokyo.esteri.it/ambasciata_tokyo/ja/
- イタリア領事館のリンクはこちら:https://consosaka.esteri.it/consolato_osaka/ja/
通常、ビザのアポイントメントはオンラインで行います。
3.2 ビザのアポイントメント当日
アポイントメント当日には必要書類を全て持っていきましょう。書類が不十分である場合には申請自体が受理されないこともあるので、事前にちゃんとチェックしましょう。また、全ての書類の原本のみではなく、念のため各書類のコピーも持参した方が良いです。
3.3 審査官との面接
面接は人それぞれ微妙に違うケースが殆どです。何も聞かれない人、2~3問のみを聞かれる人、留学に関するすべての詳細を聞かれる人、などなど。
イタリアの学生ビザを申請する際によくされる質問は以下のとおりです。
- イタリア語を話せるのか
- イタリアでは何を勉強または研究をするのか
- 留学期間の長さについて
- 留学期間中、出費はどのようにカバーするのか
- イタリアのどの都市に住むのか、など。
稀に留学後(帰国後には)の予定についてまで聞かれることもあります。
3.4 ビザの申請後
在日イタリア大使館・領事館にての就学ビザ(学生ビザ)の審査機関は約1~3週間です。通常はこの期間内で審査結果はでます。
ビザが下りたらさっそくイタリア留学の準備です!
このステップの詳細は次の記事にまとめましたので、ぜひチェックしてください!
ご質問・ご意見・ご感想などがありましたら、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください!