イタリアで就活!イタリア式履歴書の書き方を紹介(無料テンプレート付き)

イタリアで働く

この記事ではイタリアでの就活に重要となる履歴書(CV)の書式、求められる内容などを紹介します!日本とは異なる内容が重視されることもあるので、「イタリアで仕事が見つからない」、「イタリア企業に履歴書を送ったのに返事が返ってこない」などのお悩みをお持ちの方、または、これからイタリアで仕事を探す予定の方などには有益な情報を紹介します。

履歴書(CV)は1ページにまとめること

ある意味、履歴書は応募者の第一印象となるため、自身の経験を「できるだけ多く書きたい!」という気持ちは分かりますが、忙しく、せっかちなイタリア人の人事部はあまり長いCVは好みません。十数年前までは長い履歴書を送ることで高インパクトを与えれたイメージがあったようですが、最近は応募しているポジションにより関係性の強い点にフォーカスを置き、約1ページまたは2ページにまとめた履歴書が好まれます。

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イタリア式CV(PDF版)

Europass式の履歴書(CV)はもう古い

みなさんはEuropass式の履歴書はご存じですか?

十数年前まではEuropass式履歴書がEU(欧州連合)全土で多く使用されていましたが、最近では個人のユーニクさを出すことも良いとされているため、自由に作成される方も多いです。

Europass式の履歴書は読みやすいですが、やはりちょっと古い印象を与えてしまうのがマイナス点です。また、このタイプの履歴書はではやはり書面で「自分らしさ」を伝えることは難しいため、自分好みの履歴書を作成することを検討しましょう。

なお、上記は一般的なイタリアの民間企業へ履歴書を送る際のアドバイスです。例えば、提出先が大学などである場合など、その業界で使われる履歴書のスタイルなどがあるため、事前にチェックしましょう。

パンダ
パンダ

ちなみに私がボローニャ大学での研究者になるために提出したCVは全て白黒のシンプルなCVでした(同僚も全員白黒スタイルでした)。大学へカラフルなCVを提出するのは少々勇気が必要かも、、(笑)

手書きの履歴書はNG

日本では手書きの履歴書が好まれますが、イタリアでは逆に悪い印象を与えてしまう恐れがありますので、必ずPDF版の履歴書を準備しましょう!

手書きの履歴書をイタリア人に提出してしまうと、準備不足だと思われてしまいます。さらに、無礼だと思われてしまう可能性もあるので、注意しましょう。

学歴・職歴などは最新のものから古いものを記入すべき

タイトルのとおり、学歴・職歴・受講したその他コースなどは上から最新のものを記入すべきです。
(例):

  • 2018-2020 Università di Bologna
    Master in Marketing Aziendale
  • 2015-2018 Università di Waseda
    Laurea in Economia

また、記入する順番は以下のとおりです。

  1. 職歴
  2. 学歴
  3. 専門性が高い場合には資格・受講したコース・セミナーなど
  4. 話せる言語
  5. ソフトスキル

1(職歴)と2(学歴)は必須ですが、ポイント3以降の点は各業界に沿った情報を記入した方が良いです。(上記のものは一般的な順番です)

なお、話せる言語に関してはヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を使用しましょう。

CEFRの公式サイトはこちら:https://europa.eu/europass/it/common-european-framework-reference

アルバイト歴は履歴書に入れるべき?

上記のとおり、履歴書は1ページにまとめた方が良いですが、学生・若い方の場合には「あまり書くことがない」ということもあるかと思います。この場合にはアルバイト歴も記入すべきです(数カ月でも問題ありません)。イタリア企業の多くは職業意欲よりどれほどの経験を持っているかを重視する傾向があります(例外もありますが)ので、「仕事をした経験がある」という点はプラスになります。

日本では履歴書の職歴欄にアルバイト歴を書くかどうかは迷うところですが、基本的にイタリアではアルバイトも正式な職歴になります。

履歴書に顔写真は貼るべき?

一般的には貼った方が良いとされており、顔を覚えてもらうチャンスでもあるので貼った方がプラスになると言えます。しかし、必ず顔写真を貼らなけれならないということではないので、最終的には応募者の好みになります。

なお、イタリア人は履歴書(CV)に顔写真を貼る派が圧倒的に多いです

履歴書は英語それともイタリア語で作成するべき?

この点は応募するポジションによります。

例えばイタリアにある外資系企業で業務全般は英語となる場合、英語での履歴書で問題はないかと思います。しかし、イタリアの中小企業などに応募する場合にはイタリア語がメインの言語となるケースが多い多め、イタリア語での履歴書が望まれます。可能であれば英語・イタリア語のどちらも提出できるように両方事前に用意した方がベストです。

履歴書(CV)の送り方

求人情報のサイトから応募する場合にはそのサイトのプラットフォームからオンラインで応募できる可能性が高いですが、履歴書を直接メールで送るのもありです。

なお、アルバイト・社員の募集をしていない企業にも、履歴書を送ることもできます。特定の募集に対して履歴書をイタリア企業に送る場合はイタリア語でcandidatura spontaneaと言います。

candidatura spontaneaとして履歴書を送る場合のメールの例文

Buongiorno,

Mi chiamo (名前) e, con la presente, Le vorrei inviare la mia candidatura spontanea per la posizione di (ポジション).

Come potrà vedere dal mio curriculum vitae in allegato, al momento lavoro come (職種) a  Milano. Questa prima esperienza lavorativa mi ha permesso di entrare in contatto con il mondo del (職種). Ho avuto modo di imparare(得た経験)

Nella speranza di poter fissare un colloquio conoscitivo, allego il mio curriculum vitae e la lettera di presentazione.

La ringrazio per il tempo che mi ha dedicato.

Cordiali saluti,

名前

まとめ

簡単にまとめると、この記事の重要ポイントは次のとおりです。

  • 履歴書は必ずパソコンで作成したものを送りましょう!(手書きはNGです)
  • 履歴書はPDF版のものを送りましょう!
  • 履歴書は日本式、Europass式ではなく、オリジナルのスタイルを作成することも検討しましょう。
  • 学歴も重要ですが、職歴メインの履歴書を作成しましょう!
  • 履歴書は重要なポイントのみをピックアップし1~2ページにまとめましょう!

 

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